日本マイクロソフトによる技術支援のもと、AIに関する共同実証実験を開始

AIと人のチカラで、メディアやコンテンツの自動解析結果の理想的なアウトプットを目指す「A Ideal(エイ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」をスタート。千葉県幕張メッセで開催される国際放送機器展(Inter BEE 2017)にて紹介

 テレビの放送内容をキスト化した「TVメタデータ」を提供する株式会社エム・データ(本社:東京都港区、代表取締役:関根俊哉、以下エム・データ)は、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:平野拓也、以下日本マイクロソフト)による技術支援のもと、マイクロソフトのAIサービス活用サービス活用によるメディアやコンテンツ(動画や音声)への自動解析結果を人のチカラで補完し、理想的なアウトプットとコスバランスを目指す「A Ideal(エイ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」を発足し、共同で実証実験を開始します。
 
 

「A Ideal(エイ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」 の背景

 AI(人工知能)の発展は、著しいものがあります。その用途は、業務効率の向上や、これまで人が容易に気付くことができなかったビジネスチャンスの発見にも利用されています。また、昨今では、働き方改革を大幅に進めるツールとしても注目を集めています。

 このように期待が高まるAIですが、メディアに含まれる日本語の解析などは、まだ発展途上と言わざるを得ません。具体的な課題としては、新語の露出判定や、省略された表現の推測などがあげらます。

 そこで、AIが発展途上の課題を解決すために、エム・データは日本マイクロソフトによる技術支援のもと、AIが解析した結果を人のノウハウで補完することにより、理想的なアウトプットとコストバランスを兼ね備えたプロジェクトの共同実証験を開始します。この「A Ideal(エイ ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」は、最先端のAIと人のノウハウを組み合わせた日本初の取組みとなります。
 
 

「A Ideal(エイ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」の実証実験

 プロジェクトの実証験として、テレビやラジオの番組・CMなどのメディアやコンテンツの内容から理想的なメタデータを生成する「A Ideal(エイ・アイデアル)meta(仮称)」を開始します。これは、メディアやコンテンツに含まれる映像や音声から、まずは音声をAIが自動解析し、内容をテキスト化(=メタデータ化)します。流行語・人名・商品名・特定の固有名詞など、メディアやコンテンツ内で多用されやすい新語や造語を正しく検知できない場合に、人のチカラによって理想的なアウトプットに成形します。また同時に、AIへ投入する学習データのクレンジグを行う「A Ideal(エイ・アイデアル)cleansing(仮称)」の実証実験も開始します。これは、特に汎用AIや機械学習エンジンに事前学習させるデータのクレンジングを行うもので、誤字脱字がなく、AIが学習しやすい言葉の係り受けなどを考慮するといった、AIの特性に合わせたデータクレンジグを実施します。

 エム・データは、 TVメタデータを10年以上に渡り作成してきたノウハウを活かし、AIが解析した結果を人のノウハウによって品質の高い理想的なメタデータを生成します。AIには、「Microsoft Azure」を採用し、日本マイクロソフトは、AI及びその周辺のインフラ活用に向けた技術支援を提供することで本実証実験を推進します。

 AIで自動生成されたメタデータの誤りや不備を人が修正、補正し、完全化された「正解データ」や同時に人が生成する「辞書データ」を教師データとしてAIに再学習させることで精度アップのスパイラルを繰り返し、AIの解析水準を高めるワークフローを回します。

 エム・データは 、実証実験にて改良・改善を重ねていくともに、次のステップとして、無形資産のコンテンツ化・管理・流通や、自動コンテンツ認識技術を利用したサービスなども視野に入れ、メディア企業の業務効率、作業負荷軽減、作業代行、コスト削減、働き方改革、スマートプロダクション化など、業界発展に貢献していきます。

 尚、「A Ideal(エイ・アイデアル)) 」とは、「 AI」と「Ideal」(=理想、完全無欠、最高水準)とを組合わせた造語で、AIと人のチカラを組み合わせることで、そのアウトプットを理想的で使いやすいカタチにしていこうという想いから生まれたコンセプトです。
 
 

千葉県幕張メッセで開催される国際放送機器展( Inter BEE 2017)にてデモアプリを紹介

 2017年11月15日より千葉県幕張メッセで開催される国際放送機器展(Inter BEE 2017)にて、「 A Ideal(エイ・アイデアル) プロジェクト (仮称)」に関する紹介とデモアプリの展示を、日本マイクロソフト株式会社ブース内(ホール7/小間番号7301)にて行います。
http://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/exhibitor_info/detail.php?exhibitor_id=7335

 
 

■株式会社エム・データが提供する「TVメタデータ」とは?

 株式会社エム・データでは、関東・中京・関西エリアのテレビ局で放送されたTV番組やTV-CMを、テキスト化・データベース化して「TVメタデータ」を構築しています。当社データセンターでは常時40名前後の専属スタッフが24時間365日「いつ」「どこで」「何が」「どのように」「何秒間」放送されたかを、当社オリジナルのデータ収集システムを使用しデータの生成を行なっております。TVメタデータは主に4種類に区分し、「①番組データ(番組放送内容)」「②CMデータ(広告出稿内容)」「③アイテムデータ(番組で紹介された商品情報)」「④スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」で構成され、ローデータサービスの他に、ランキングコンテンツや調査・集計・分析等のレポートサービス、分析結果を基にしたコンサルティングサービス等があります。
 
 

■日本マイクロソフト株式会社からのエンドースコメント

 「日本マイクロソフトは、この度の株式会社エム・データ様のMicrosoft Azure および Cognitive Servicesを活用したAI対応実証実験プロジェクト「A Ideal(エイ・アイデアル)プロジェクト(仮称)」を歓迎いたします。今回のAI活用による活用による実証実験プロジェクトを通じて、メディア企業において課題となっとなっている「TV メタデータ」構築業務の効率化が期待されます。日本マイクロソフトは引き続き株式会社エム・データ様と連携して本プロジェクトを推進していくと共に、クラウド展開、AI活用を通じたメディア業界の発展に貢献してまいります。」

日本マイクロソフト株式会社
執行役員 常務 パートナー事業本部長
高橋 美波
 
 

■本件に関するお問合わせ

担当:土居、上田


リリースのダウンロードはこちらから


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