【TV Rank】2016年元日の新作CM No.1は?
新年あけましておめでとうございます。Life Log Lab.の梅田です。
昨年から開始させていただきましたクラウド型TVデータサービス「TV Rank(テレビランク)」、おかげさまで多くの方にご活用いただいております。本当にありがとうございます。「TV Rank」は今年も継続的に機能向上を進めてまいります。その内容はこのブログ上でもご報告させていただきますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは早速、「TV Rank」を使って今年の元日に放映されたTVCMのランキングを見て参りましょう。
お正月はテレビを見る機会が何かと増える時期ではないかと思います。帰省先や親戚、家族との団欒、年賀で訪れた友人、知人宅、テレビを囲んで雑煮や御節をつつきながら近況を報告したり、今年の抱負を語ったり、そんな時に気楽に笑いや華やぎを提供してくれるテレビは、お正月には欠かせない存在ではないでしょうか? そんな視聴シーンの変化を狙って、正月に新作のTVCMを公開する企業も沢山ありますね。正月に新しく公開されるTVCMからは、その年のトレンドが何か見えてくるかもしれません。
図は、今年の元日に初めて放映された新作TVCMの関東地区でのCM Impression(放送秒数)ランキングです。これは「TV Rank(スタンダード版)」の新機能、「新作CMランキング」を使って集計しています。「新作CMランキング」では、指定した日付、期間に初めて放映された新作TVCMのランキングを見たり、集計データをダウンロードすることが可能です。
今年の1月1日に初めて放映された新作TVCMで、最も多く放映されたのはサムザップの“戦国炎舞 -KIZNA-”、二位はELEX Wirelessの“クラッシュオブキングス”でした。どちらもスマートフォンのゲームタイトルですね。正月限定のダウンロードオファーをつける等で、新規の顧客獲得ができる、という狙いですね。これらを含めてスマートフォンゲームは、新作CMランキングベスト10の半分、5本も入っています。10位以下にもゲームタイトルが数多く含まれていますね。これだけ普及したスマートフォンですが、実はテレビとのながら視聴、併用接触の割合は高く、テレビとスマートフォンはとても相性のいいメディアです。そのスマートフォンから効率よくマネタイズ出来るのがソーシャルゲームで、スマートフォンで気楽に課金してくれるユーザーを大量に獲得できる効率のいいメディアが、テレビなんですね。特に正月のような長時間、高リーチ、ながら視聴が狙えるオケージョンは、各ゲームプロバイダーにとってはとても魅力的であると思います。
では、新作も含めたTVCM全体の元日ランキングはどのようになっているでしょう。
図は、今年の元日に放映された全てのTVCMの関東地区でのブランド別CM Impression(放送秒数)ランキングです。これは「TV Rank」の「CMブランドランキング」を使って集計しています。「CMブランドランキング」では、指定した日付、期間に放映された全てのTVCMのブランド別ランキングを集計することができます。また、「TV Rank」ではこれ以外にも企業ランキングやタレントランキング、気になる企業、ブランド、タレントのCM放映トレンドや放映パターン、それらの比較など、様々なことが可能です。
さて、今年の元日に放映されたTVCM全体のランキングですが、ここでもソーシャルゲームは強いですね。特にグラブルやモンスト、パズドラといったメジャータイトルが上位を抑えています。あなたもグラブってますか(笑)?
次に目立つのが流通系の“初売り”CMです。
M-1グランプリの優勝商品としても話題になったCM出演権を勝ち取ったトレンディエンジェルの“ユニクロ”。斎藤さんがユニクロのダウンを決めポーズで紹介してましたね。このあたりは提供番組 x CM連動のうまい話題作りだと思います。提供メリットをこのような形で活用し、かつSNSを含めた話題の発生、拡散を狙うことでCM放映チャンス以外でのリーチの広がりが期待できますね。特に年末年始のような特別な時期には効果的な手法ではないかと思いますし、ノリが旬で楽しいですよね。
それ以外では、お正月の飲みすぎにご注意の“ウコンの力”。マイナンバーや確定申告関連、そしてお盆の時期も露出が増えていた“日野自動車”。“ひののにとん”は子供達も覚えてしまったのではないでしょうか。
「TV Rank」ではご紹介したランキングに無いあのCMはどうだったんだろうとか、個別のCMはどの時間帯、曜日、局で流れていたんだろう、あのタレントは誰なんだろう、といったTVCMにまつわる様々な情報を検索、集計いただくことが可能です。
トライアルでのご利用も可能ですので、「TV Rank」にご興味いただけましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。このブログでは今後も「TV Rank」から見える様々な話題をご紹介させていただきます。
次回も、どうぞお楽しみに!
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著者:梅田仁 | Jin Umeda
ライフログ総合研究所(Life Log Lab.)所長
iPhone、iPod、iTunes、Mac、Apple TV、Apple Storeのシニア・マーケティング・プロデューサーとして、Apple(AAPL)を時価総額世界一のブランドに育て上げることに貢献。iTunesで取り扱う内外のエンターテインメント・コンテンツ、アーチストの需要トレンド、視聴者の嗜好パターン分析を通してプラットフォームメディアビジネスにも精通。2013年、ライフログ総合研究所を設立、TV Rank、Talent Rankサービスを展開中。著書:「売れない時代に売る新常識」出版文化社、2011