【”TVメタデータ”ってどう使われているの・・・(番外編その1)】デジタル領域とTV領域の連携
こんにちは。株式会社エム・データの上田です。
先日、「”TVメタデータ”ってどう使われているの・・・(活用編その2)」を書きましたが、少しテイストを変えて、番外編として数回ほどお届したいと思います。この数回では直近のTVメタデータの活用サービスや、実際にTVメタデータを使ってみて、何が分かるのかを実践してみたいと思います。(実践といっても大がかりなものではなく軽い簡単なものになりますが・・・汗)
さて、今回は先週リリースがされました、株式会社ロックオンさん(以下敬称略)の広告効果測定ツール「アドエビス」にエム・データのTVメタデータが搭載された件についてです。
ロックオンからのリリース
株式会社ロックオン、テレビ放送実績データとインターネット広告効果の一元管理を可能へ。テレビがWEBに与える影響を分析できる「TVメタデータ連携」をアドエビスに搭載
ロックオンの「アドエビス」とは、
”インターネット広告はもちろんのこと、検索エンジンからの自然検索や、ソーシャルネットワークサービスからの流入までも計測し、企業と消費者のコミュニケーションの最適化を目的に、ロックオンが開発・提供するシステムです。”(ロックオンリリースより引用)
というものですが、ここ迄ですと、デジタルマーケティングの領域に留まり、例えば、マス広告であるTVCMの影響について、またTV番組の放送内容による影響について、デジタル領域への相関関係があるのかないのか、あるとすればどのようなことがいえるのか、までは詳細に把握するのが難しい状況です(特に競合社のTVCM出稿状況については把握が困難ですが)。デジタル領域とマス領域(TV)を横断した広告の最適化やROIを設計するとなると、TVのどのタイミングでCMが展開されたのか、またどのTV番組において自社または競合社の商品やサービスやテーマが放送されたのかといった情報が不可欠であるといえます。
この「アドエビス」にエム・データの「TVメタデータ」が実装されたということは、今までなかったTVの放送実績がKW検索の要領で調べることができ、結果が可視化され、且つそれぞれ(デジタル領域とTV領域)の影響関係や相関関係の分析が、TVCMベースやTV番組の仔細な放送内容ベースでできるということになります。
今まで、TVの領域とデジタルの領域とでは、それぞれが影響を与え合っている(TVの放送内容が検索されたりSNSで拡散されたり、またその検索量が増えて認知が広がった話題を、また拡散されたりした話題をTVが取り上げるといったスパイラル型の相関関係)ことは意識しつつありました。今回の連携もそうですが、エム・データの役割とは「TVメタデータ」がTVの領域とデジタルの領域の”ハブ”となることであると再認識しつつ、今後のデジタルマーケティングの領域において、このような動きは加速しながら増えていくのではないかと思っております。
著者:上田 雅司
株式会社エム・データ
執行役
データマネジメント部 シニアマネージャー