コロナ禍テレビ出演者の年齢層は下がったのか?

withコロナ時代、「YouTuber」と「お笑い第七世代」のテレビ番組出演が目立つようになり、テレビの出演者に変化が見られたように感じます。私の予想では、この一年でテレビ出演者の平均年齢は下がったのではないかと思うのですが、実際はどうでしょうか。今回はテレビ出演者の平均年齢を年別で比較してみます。

下記4年の期間で比較しました。

・2018/1/1~4/30(コロナ前)
・2019/1/1~4/30(コロナ前)
・2020/1/1~4/30(コロナ初動)
・2021/1/1~4/30(コロナ禍)
 

テレビ出演者の年齢を算出するにあたり、弊社のタレントマスタデータを活用いたしました。
https://mdata.tv/metadata/#kind-of-data

タレントマスタデータとは、テレビ番組やTV-CMへの出演頻度や、テレビ番組で話題になった頻度が多い芸能人や著名人を中心に、性別、事務所、カテゴリーの他、生年月日などを登録しています。ですので、弊社のTVメタデータの番組情報と紐づけることでテレビ番組の出演者を年齢別で集計することができます。

今回は、そのタレントマスタデータと、TVメタデータから番組情報を使用し、テレビ番組出演者を年代別にグラフにしてみました。(ドラマの再放送などは、集計期間内にご存命の場合、番組撮影時の年齢ではなく、集計期間中の年齢でカウントさせていただきます。)
 

 

あれ!?毎年平均年齢が上がっている!これは予想とかなり違います。
 

 

2018年のテレビ出演者に対して2021年は、大きく分けて40~50代が増加しているものの、20代以下が減少しているために全体の平均年齢が押し上げられていることがわかります。
 

続いて性別ごとに見てみます。
 

<男性>

 

<女性>

 

20~30代は男性が大きく減少しているのに対し、女性は逆に増加しています。また、10代女性が大きく減少しているのが目立ちます。

続いて20~30代男性、10代女性の減少の原因を見るために、それぞれの出演者のカテゴリーを比較してみましょう。
 

<20~30代男性>

 

「アイドル」「タレント、モデル」は増加していますが、「お笑い」「スポーツ」が大きく減少しています。

「お笑い」では、確かに2021年に第七世代とされるような「ぺこぱ」「EXIT」「かが屋」などが新たに出演を果たしているのですが、「オードリー」「千鳥」「麒麟」「和牛」「かまいたち」などのMCでも活躍し安定感のある芸人さんたちが40代に上がったことで、結果としては平均年齢が押し上げられることとなりました。

「スポーツ」は2018年の調査期間中に平昌オリンピックが開催されていたため冬季競技選手が減少したほか、冬季競技以外にも「サッカー」「プロレス」「水泳」など多岐に渡り減少しておりました。感染防止による競技の開催制限があることを考えると、「スポーツ」カテゴリーの減少は納得です。

<10代女性>

 

10代の女性では、「女優」が増えていたものの、「アイドル」が大きく減少していました。2014~2017年頃デビューしたグループのアイドルたちがごっそりと20代に上がったものの、ファンとの交流機会の場がない現状では新しい若いメンバーの加入がほとんどなかったと思われます。また、大人数グループのアイドルは歌番組等での出演人数が限られていることが考えられます。
 

withコロナ時代、目に留まりやすい形で新しいタレントたちが生まれていたかもしれませんが、実際のところ大多数のテレビ出演者は着実に年を重ねながらキャリアを築いていました。エンターテイメントで新しい展開を行っていくにはまだまだ制限がある中ですが、今30代以下の出演者が減少している分、新世代の活躍が見られる時には新たな景色が見られそうな予感がします。

今回はライトに出演者全体を大枠で見ましたが、もっと時間をかければ番組ジャンルや時間帯ごとなど、様々な角度からの分析もできそうです。TVメタデータにご興味がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。


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