2025年残暑のトレンドを検証!「天ぷら」「栗スイーツ」「焼肉」…2026年秋目前のヒットを先読みするヒントとは?
6月中旬に入り、いよいよ夏商戦の準備も大詰めを迎える頃でしょうか。
今回は、一歩先行くトレンド予測として、2025年9月1日〜5日のテレビ番組でのグルメ情報を調査しました。
暦の上では秋を迎えるものの、昨今の9月上旬は「残暑」という言葉が生ぬるいほどの酷暑であり、実質的には夏本番の延長戦にあたる時期。しかし、9月に入った瞬間にメディアや市場の動向には明確な変化が現れる、非常にユニークなタイミングでもあります。
この季節の節目と容赦ない暑さが重なる中で、生活者が今リアルに欲しているメニューの傾向とは?TVメタデータ(※1)から見えてきた、今年の夏から秋にかけてのトレンドを先読みし、一歩先手を打つためのヒントをお届けします。
※1「TVメタデータ」とは、TV番組やTV-CMの放送内容(実績)をテキスト化(データベース化)したデータです。「いつ」「どこで」「何が」「どのように」「何秒間」放送されたかを、オリジナルのシステムを使用しデータベース化しています。データの種類は主に「①番組データ(番組放送内容)」「②TV-CMデータ(広告出稿内容)」「③アイテムデータ(番組で紹介された商品情報)」「④スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」「⑤各種マスタ・辞書データ」などで構成しています。
今回の記事では、「④スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」にある、テレビ番組で紹介された飲食店のメニューの情報を元にしています

【1位】天ぷら:露出17回。ジャンルを超えて引っ張りだこ!残暑に重宝される「万能スタミナ素材」
強烈な残暑が続いた9月上旬、1位に輝いたのは「天ぷら」でした。データを見ると、定食屋、手軽に食べられるおにぎり専門店、さらにはうどん・そば店と、特定のジャンルに縛られず、ありとあらゆるメニューの脇役として天ぷらが登場しています。
メディアがここまで「天ぷら」を多用した背景には、過酷な残暑を乗り切るための「手軽なボリューム感」があります。夏バテで食欲が落ちやすいこの時期、いつものお米や麺類といった親しみやすい主食に、天ぷらならではの「しっかりとした油分と食べ応え」をプラスする切り口は、視聴者への分かりやすいスタミナ提案になります。どんな料理とも相性が良く、一品足すだけでガッツリとした満足感を出せる「万能さ」こそが、多くの番組で一斉に取り上げられ1位となった最大の理由です。

【2位】栗スイーツ:露出14回。体感は夏でも、カレンダーに合わせた「秋の先取り」
2位の「栗スイーツ」で目を引くのは、9月に入った瞬間に一斉にスタートした、メディア側の「秋トレンドの義務感」とも言える動きです。データを見ると、『めざましテレビ』の<イマドキ>ではフィオレンティーナ・ペストリーブティックの「モンテビアンコシリーズ」など、1日発売のモンブランをいち早く特集。さらに『ひるおび』でも、スイーツ博覧会の「マロングラッセモンブランどら焼き」が紹介されるなど、イベントや売り場にも秋の兆しが現れ始めている様子が映し出されました。
ただ美味しい秋の味覚を伝えるだけでなく、注目すべきは『news every.』が「猛暑で栗が小ぶり・実らず」というヘッドラインで紹介した点です。この厳しいニュースを挟むことで、今や栗が貴重な存在になりつつある現実を浮き彫りにし、だからこそ番組内で紹介される「立派に成長した見事な栗」の価値を跳ね上げ、視聴者の関心を強く惹きつけています。

【同2位】焼肉:露出14回。記念日フックと、バテた胃袋への優しい提案
同2位には、バテた体に喝を入れる王道の「焼肉」がランクイン。データを見ると、9月5日に『Nスタ』が「9月10日は牛タンの日」の特集を放送し、牛角や焼肉ライクの「牛タン」などが紹介されたことが大きなフックとなっています。
また、メディアの肉提案はそれだけではありません。『ラヴィット!』の<本気肉調査隊>では「和牛サガリ」や「生ラム」、『ヒルナンデス!』でも「ジンギスカン・ダブルセット」といったメニューが紹介されている点も特徴です。定番の重い脂身ではなく、残暑で疲れ気味の胃袋でもサッパリ食べられてヘルシー、かつ栄養価の高い「ラム肉」や「赤身・希少部位」が並びます。
■まとめ
2025年残暑のデータが教えてくれるのは、「スタミナ需要」「秋への切り替え」「胃袋への配慮」をどう両立させるかという絶妙なバランスです。
「あらゆる主食×油分」の万能スタミナ需要
1位の天ぷらが示す通り、過酷な残暑の時期は、特定のメニューに偏らず「いつもの食事(麺類・ご飯もの)にしっかりとした満足感をプラスする」切り口が強いです。手軽さと食べ応えを両立できる素材は、メディアの大型特集でもジャンルを問わず選ばれる鉄板コンテンツになります。
「秋の味覚」が持つ圧倒的な主役感の活用(秋への切り替え)
2位の栗スイーツが示す通り、カレンダーが9月に切り替わった瞬間に求められるのは、季節の訪れを五感で楽しめる「秋の味覚」そのものの強い魅力です。外がどんなに猛暑であろうとも、バリエーション豊かな栗スイーツには、消費者の「今すぐ秋を味わいたい!」という関心を一気に引きつける特別なパワーがあります。
「カレンダー上の記念日」とヘルシーな部位の提案(胃袋への配慮)
3位の焼肉で特集された「9月10日の牛タンの日」が示す通り、メディアは「カレンダー上の記念日」を捉えて一歩先から特集を仕込んできます。その際、単なるガッツリ提案ではなく、「栄養価は高いけれど、バテた胃でもサッパリ食べられる」ヘルシーな部位を提案することが、夏バテ期の生活者に受け入れられる重要なフックとなります。
2025年残暑のデータは、視聴者のリアルな行動と、メディアが「今、何を伝えたいか」を映し出す鏡です。
どんなスタミナメニューが選ばれ、どんな秋の味覚がどんな文脈で注目されるのか。6月の今、このデータから得たインスピレーションが、2026年・秋目前のヒットを先読みし、最高に熱いものに変えてくれるはずです!
■おまけ付録:テレビが提案した「残暑を乗り切るお助けグルメ」まとめ
今回の集計期間中、テレビ番組ではランキングに入ったメニュー以外にも、プロの知識やアイデアが詰まった「残暑対策グルメ」がたくさん紹介されていました。
①専門医が太鼓判!夏バテ防止の「神食材」
『ヒルナンデス!』では、暑さで栄養が偏りがちな時期におすすめの食材を専門医が解説。カルシウム豊富な「ごま」、五大栄養素が揃って腸内環境を整える「納豆」、ビタミン豊富で疲れに効く「うなぎ」、クエン酸で弱った胃の消化を助ける「梅干し」が紹介されました。
②食欲をそそる!「ガッツリ・スタミナ」メニュー
『ラヴィット!』のクッキングコーナーでは、残暑でもモリモリ食べられる、&TEAMのK直伝!「K特製麻婆麺」が登場!『DAIGOも台所』でも、<残暑の疲れを吹き飛ばそう!>をテーマに、ご飯が進む「鶏と長芋の照り焼き」を調理していました。
③食欲を取り戻す!「お酢」大活用レシピ
『めざましテレビ』では、お酢の酸味で食欲をアップさせる「クラシル」の残暑対策レシピを特集。「玉ねぎのお酢焼き丼」や「簡単!さっぱり!四川風じゃがいも酢炒め」などが紹介され、手軽な残暑対策として注目されました。
④暑さを忘れる!こだわり満載の「冷たすぎるけどうまい麺」
『マツコ&有吉かりそめ天国』では、驚きの工夫が凝らされた冷やし麺を弾丸調査!溶けてもスープが薄まらないよう氷自体を出汁で作った「和風生姜冷やしラーメン」や、出汁をジュレ状にしてキンキンの鯖オイルでコクを出した「俺の冷やしはジュレ」など、涼しさと美味しさを両立させるアイデアが光っていました。
テレビ番組で紹介された飲食店メニュー
調査期間:
2025年9月1日(月)〜2025年9月5日(金)
調査対象:
日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ(東京地区地上波キー局)で放送されたTV番組
調査方法:
調査対象のTV番組で紹介された飲食店メニューから、そのメニューの中心的な食材や特徴を独自のカテゴリでまとめて紹介回数で集計
■過去の記事■
【2026年夏グルメ】TVメタデータで読み解く!今年の夏、絶対に外せない「3大トレンド」
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著者:「エム・データ」広報PRチーム