【2026初秋トレンド】2025年のヒット実績から読み解く!次の初秋グルメ「3つの進化アイデア」
8月中旬を迎え、お盆明けから秋商戦に向けたメニュー開発や販促施策の準備がいよいよ本格化する頃でしょうか。今回は、一歩先行くトレンド予測として、昨年の同シーズン(2025年9月29日〜10月3日)に放送されたテレビ番組のグルメ情報を調査しました。
9月下旬から10月上旬にかかる初秋の時期、テレビのグルメ特集や情報番組で取り上げられた回数を集計したところ、上位のランキングは以下の結果となりました。どれも秋や日常でおなじみのメニューですが、実際にテレビで紹介されたメニュー群を詳しく観察すると、業態による取り上げられ方の違いや特徴的な傾向が見えてきます。今年の秋商戦に向け、自店舗のメニューづくりやプレスリリースに活かせる「番組で紹介されていたメニューの傾向」をデータから紐解きます。
※1「TVメタデータ」とは、TV番組やTV-CMの放送内容(実績)をテキスト化(データベース化)したデータです。「いつ」「どこで」「何が」「どのように」「何秒間」放送されたかを、オリジナルのシステムを使用しデータベース化しています。データの種類は主に「①番組データ(番組放送内容)」「②TV-CMデータ(広告出稿内容)」「③アイテムデータ(番組で紹介された商品情報)」「④スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」「⑤各種マスタ・辞書データ」などで構成しています。
今回の記事では、「④スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」にある、テレビ番組で紹介された飲食店のメニューの情報を元にしています。
【3位】栗スイーツ:露出18回。身近な日常店舗から高級店・専門店の贅沢メニューまで幅広い展開

データ上の大きな特徴は、特定の高級店や専門店にとどまらず、日常的な売り場から高価格帯のカフェ・パティスリーまで業態の層が非常に厚い点です。
<ここが気になる!>
日常空間での季節演出: ドン・キホーテなどのディスカウントストアや駅ナカベーカリーのように、身近な売り場で「秋の訪れ」をわかりやすく伝える象徴として栗を活用した企画・商品が、取材のフックになっていたと考えられます。二大秋素材の共演: シャインマスカット×栗のように、秋を代表する主役級食材同士を組み合わせることで、番組内で目を引く「高価格帯・豪華路線」の話題性を創出していた様子が窺えます。
【2位】おにぎり:露出24回。単なる定番にとどまらない「圧倒的なバリエーション」と「ごちそう感」

定番の軽食という枠を超え、具材の豪華さや季節感のあるアレンジなど、視覚的にも満足感の高いラインナップが数多く露出していました。
<ここが気になる!>
一品としての満足感(ごちそう化): 牛しぐれ煮・ガリさば、うなぎやすき焼きをのせた焼きおにぎりなど、サイドメニューではなく「それ自体が主役になる存在感」を持たせたメニューがアイキャッチとして機能していたようです。季節の味わい: 舞茸ごはんやきのこ炊込みご飯といった旬の食材を取り入れることで、日常食であるおにぎりに「今食べるべき理由」をプラスしていた点が目を引きます。
【1位】さつまいもスイーツ:露出25回。洋風進化系アレンジと、素材を極めた「品種勝負」の二極化

手の込んだ「洋風アレンジスイーツ」と、余計な手を加えずに素材の違いを押し出す「シンプルな焼き芋」という二極化の傾向が顕著でした。
<ここが気になる!>
素材そのものの進化(品種勝負): 紅はるか・すずほっくり・五郎島金時など、「焼いただけ」でもスイーツ級の甘さを持つ品種が増えたことで、品種指定や食べ比べといった「シンプルだからこそのこだわり」が魅力的な切り口として成立していたと考えられます。五感を刺激する工夫: ブリュレやクロッフルといった洋風仕立て、熱々の焼き芋に冷たいアイスを合わせる温度差の演出など、カメラ映えや試食リアクションを引き出しやすい工夫が取材を引き寄せる要因になったのではないでしょうか。
■まとめ
2026年秋のメニュー作りに活かすヒント。2025年のTV露出データから見えたのは、それぞれの素材やメニューが持っている「強力な強み(ヒットの理由)」でした。2026年のメニュー開発・PRでは、昨年のヒット要素をベースに、さらに一歩先へと押し進める「進化のアプローチ」が次のトレンドを作るカギになると推測されます。
【1位】さつまいもスイーツ:体験型演出の「さらなる深化」
【2025年のヒット要素】 「熱々×冷たいアイスの温度差」や「ブリュレの香ばしさ」といった、五感やシズル感を刺激する演出が取材の大きなフックになっていました。
【2026年の進化アイデア】 五感体験をさらに突き詰める。
例えば「テーブルに届いてから最後の仕上げを行うライブ演出」や、温冷の差をさらに極限まで際立たせる「マイナス196℃の瞬間凍結トッピング」など、思わず動画に収めたくなる“圧倒的なライブ体験”へと進化させることが有効と考えられます。
【2位】おにぎり:「ごちそう感」から「極上の一食完結」へ
【2025年のヒット要素】 「牛しぐれ」や「うなぎ」など、サイドメニューの枠を超えた具材の豪華さ(ごちそう化)がアイキャッチとなっていました。
【2026年の進化アイデア】 具材の満足度を「一食完結レベル」まで高める。
単に豪華な具を乗せるだけでなく、「松茸ご飯×角煮」「すき焼き風×卵黄ソースの追い掛け」のように、具材とご飯の掛け合わせで一つの完成された“丼メニュー”に匹敵する満足感へと進化させるのがポイントです。
【3位】栗スイーツ:異素材コラボによる「かけ算の進化」
【2025年のヒット要素】 「シャインマスカット×栗」のように、秋を代表する主役級食材同士を組み合わせた贅沢なプレミアム感がニュース性を創出していました。
【2026年の進化アイデア】 栗の魅力を引き立てる「未知のかけ算」へ。
フルーツとの組み合わせにとどまらず、「洋梨×塩生栗ペースト」や「和栗×発酵バター・チーズ」など、栗の香りとコクを最大化させる「甘み×塩気・酸味」のハイブリッド提案で、さらに進化した特別感を創出するのが有効と推測されます。
2025年・初秋のデータは、視聴者のリアルな需要と、メディアが「今、どんな秋を提案したいか」を映し出す鏡です。定番の味覚が新たな価値や楽しみ方を纏(まと)い、多様なアプローチで消費者の心を掴んでいる様子がくっきりと浮かび上がってきます。
8月の今、このデータから得たインスピレーションが、2026年・秋商戦のヒットを先読みし、次のアイデアや仕掛けをより力強く後押ししてくれるはずです!
番組で紹介されていた飲食店メニュー(初秋グルメ編)
調査期間:
2025年9月29日(木)〜10月3日(金)
調査対象:
日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ(東京地区地上波キー局)で放送されたTV番組
調査方法:
調査対象のTV番組で紹介された飲食店メニューから、そのメニューの中心的な食材や特徴を独自のカテゴリでまとめて紹介回数で集計
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著者:「エム・データ」広報PRチーム